観戦日記丸写し

リバプ−ル3‐3(PK3‐2)ミランUEFAチャンピオンズリ−グ決勝
開始直後にマルディ−ニが先制。決勝ということもあり、慎重な立ちあがりを予想していただけに意外な展開。
前半は、ミランペ−ス。ピルロを中心に組みたて、守備面ではプレスを厳しくかけ、バロシュ等リバプ−ルのオフェンス陣に満足な仕事をさせない。
リバプ−ルはジェラ−ドが守備に追われ、ロングボ−ルが前線への供給源であった。ジェラ−ドのロングフィ−ドは高精度だが、受け手とセカンドボ−ルのケアが出来ていたので、さほど脅威ではなさそう。しかし、サイドからの揺さぶりにはミランDF陣は対応が良いとは言えず、攻略の糸口はあった。
しかし、前線が孤立気味のリバプ−ルに、流れの中からチャンスらしいチャンスはなく、逆にミランが3‐0とリ−ドを広げる。リバプ−ルの状態を考えると、ミランの勝ちは決定的とも思われた。
後半、リバプ−ルはハマンと投入し、システムを3‐5‐2に変更する。それにより、中盤が厚くなり、ジェラ−ドが高い位置に行けるようになると同時に、ピルロ、セ−ドルフ、ガットゥ−ゾを分断させ、効果的な組み立てをさせないことに成功する。
54分にリ−セのクロスをジェラ−ドが頭で決め、その2分後には左サイドにいたジェラ−ドからハマンと繋いで最後はスミチェルがミドルを叩きこむ。その2分後にはキャラガ−のパスをバロシュが2列目から飛び出してきたジェラ−ドにおとし、ペナルティエリア内でガットゥ−ゾが押したと判定され、PKを獲得。シャビ・アロンソが蹴ったボ−ルは、ヂダが止めるものの、こぼれ球をしっかりと決め、後半開始15分で試合はふりだしに戻る。
その後は、決勝点は欲しいけど失点を防ぐことが優先といった感じの展開となり、試合は膠着する。共に、シュ−トを打つ場面はあったし、ミランは3〜4回ほど決定機もあったが、大胆さはあまり感じなかった。
試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦にもつれこむことになったが、後半開始15分前後を除くと、ややミラン優性の展開だった。そのため、ミランとしてはPK戦になる前に決着をつけたかった。優性に試合を進めておきながらゴ−ルが奪えず、PKに縺れると、勝ったケ−スは少ないから。
案の定、デュデクが2人目のピルロ、5人目のシェバのキックをストップし、リバプ−ルが83‐84シ−ズン以来5度目のビッグイヤ−獲得となった。
MOM
エルナン・クレスポ

リバプ−ル

01.GK イェルジ・デュデク
03.DF スティ−ブ・フィナン
(45分 16.MF ディトマ−ル・ハマン)
04.DF サミ・ヒ−ピア
23.DF ジェイミ−・キャラガ−
21.DF ディミ・トラオ−レ
10.MF ルイス・ガルシア
14.MF シャビ・アロンソ
08.MF スティ−ブン・ジェラ−ド
06.MF ジョン・アルネ・リ−セ
07.FW ハリ−・キュ−ウェル
(22分 11.FW ウラジミ−ル・スミチェル)
05.FW ミラン・バロシュ
(84分 9.FW ジブリル・シセ
ミラン

01.GK ヂダ
02.DF カフ−
13.DF アレッサンドロ・ネスタ
31.DF ヤ−プ・スタム
03.DF パオロ・マルディ−ニ
08.MF ジェンナ−ロ・ガットゥ−ゾ
(111分 10.MF マヌエル・ルイ・コスタ
21.MF アンドレア・ピルロ
20.MF クラレンス・セ−ドルフ
(85分 27.MF セルジ−ニョ)
22.MF カカ
07.FW アンドリ−・シェフチェンコ
11.FW エルナン・クレスポ
(85分 15.FW ヨン=ダ−ル・トマソン
SUB

20.GK スコット・カ−ソン
17.DF ホセミ
18.MF アントニオ・ヌニェス
25.MF イゴ−ル・ビスカン
SUB

46.GK クリスティアン・アッビア−ティ
04.DF カハ・カラ−ゼ
05.DF アレッサンドロ・コスタクルタ
24.MF ヴィカシュ・ドラソ−
得点

54分 ジェラ−ド
56分 スミチェル
60分 シャビ・アロンソ

PK(後攻)
ハマン○
シセ○
リ−セ×
スミチェル○

得点
00分 マルディ−ニ
38分 クレスポ
42分 クレスポ

PK(先攻)
セルジ−ニョ×
ピルロ×
トマソン
カカ○
シェフチェンコ×
警告(b)退場(S)

76分 キャラガ−(b)
81分 バロシュ(b)
警告(b)退場(S)

なし