九州リ−グ第6節 新日鉄大分3‐0ヴォルカ鹿児島

ヴォルカ完敗。内容も圧倒され、2連敗となった。
中盤では相手のプレスもあって巧く繋げることができず、ほとんどをロングボ−ルに頼っていた。たまにサイドへ展開するなど変化はつけていたものの、単調な放りこみ主体ではそう簡単に崩せたりはしない。また、受け手がオフ・ザ・ボ−ルのときにくさびに入ることはあっても、縦への動きが殆どで横の動きに乏しかった。
選手の動き出しに緩急もないため、守っている側としては対応し易かったに違いない。2トップがクロスする動きや、ボランチが2列目から飛び出す事もない。シュ−トらしいシュ−トも打たせて貰えなかった。
守備の局面では、サイドのスペ−スを何度もつかれていた。中盤でのプレスはそんなに悪くはなかったが、おそらく、ボ−ルサイドに選手がつられていたのだろう。大きなサイドチェンジや1度中央へ預けてからサイドへ振ると、スペ−スが出来ていて、新日鉄大分(以下新鉄)の選手が優位な状態で1対1を出来る状況となっていた。それと、相手の2列目からの飛び出しの対応にも難があった。
新聞では、前掛かりになったところをカウンタ−で失点してしまったと載ってあったが、決してカウンタ−ではなかった。ヴォルカは若干前掛かりではあったが、新鉄の選手たちが少ないボ−ルタッチでテンポよく繋いで崩した結果である。
新鉄は、少ない動きでパスを繋ぎ、ヴォルカの3バックのスペ−スを何度も突いてきた。守備では、高い位置でのプレスはほどほどで、徐々に攻めこまれてきてからは厳しくプレスをかけていた。運動量は多いとは感じなかったが、効率が良い。こういうサッカ−をしているのなら、強豪の多い今シ−ズンの九州リ−グで上位にいるのも頷ける。