日本代表の強化

最近、"自分が監督だったら選ぶ日本代表メンバー"というのが、"自分が監督だったら選ぶ日本U-20代表メンバー"に変わっているw
んで、そのメンバーが
GK 西川周作松井謙弥山本海人
DF 河本裕之水本裕貴柳楽智和高柳一誠中尾真那小林祐三岩下敬輔
MF 船谷圭祐谷口博之杉山浩太中村北斗増田誓志家長昭博山本真希梶山陽平高萩洋次郎
FW カレン・ロバート平山相太前田俊介豊田陽平など
シドニー五輪世代*1ほどではないにしても選手は揃っている。この選手達を活かすも殺すも監督次第なんだけど、その監督がちょっと不安ではある…。
んで、ふと思ったんだけど、北京五輪にしても、他の年齢制限のある代表の試合にしても、全てはA代表強化に繋げることが目的であれば、北京五輪代表*2としてメンバーの召集に拘らなくてもいいような気がする。
ワールドカップイヤーにアジア大会が開かれるのだが、この大会でのサッカーは、U-23となっている。この年のU-23というのは、つまり、83年以降に生まれた選手が対象となるのだが、98、02年ともに、五輪代表の年代に当たる当時のU-21代表で挑んだ。この大会を、五輪に繋げるのであれば、U-21でも構わないとは思うのだが、"全てはA代表強化のため"と考えているのであれば、83年組を含めたU-23代表として挑んでもいいような気がする。
U-15から始まる年代別代表のサッカーのスタイルを、A代表と統一させ*3、若手選手に国際経験を積ます。そして、クラブや代表を通じて成長し、それがゆくゆくはA代表に繋がるというのが理想のような気がする。
02年にジーコA代表監督に就任。山本昌邦監督がアテネ五輪へ向けた代表監督に就任したのだが、両者のやっているスタイルは異なるものだった。大熊監督率いるU-19*4代表も同様。同じ"日本代表"であっても、サッカーのスタイルの違いもあり、別のチームのようであった。
03年、ジーコは、A代表アテネ五輪代表から大久保、松井、石川、茂庭の4人を、U-20代表から永田をA代表に召集した。A代表に"昇格"させる選手というのは、五輪代表やU-20代表では、バリバリの主力であるはず。しかし、大久保、松井、スーパーサブ的扱いだった石川はともかくとして、その頃の茂庭は、レギュラーを争うCBの一選手でしかなかった*5
U-20の永田も、A代表に呼ばれるほどだから、当然、アテネ五輪代表でもバリバリの主力であるはずなのに、アテネ五輪代表には1度も呼ばれなかった。同じU-20代表でも徳永、角田等の選手は召集されていたのにだ*6
如何に同じ代表でも実は"違うチーム"であることを証明している例である。
だから、まずは代表戦術はU-15からA代表まで同じスタイルにする。そして、各年代の代表監督も、A代表とパイプと持つ人物が望ましい*7
と考える自分にとっては、もし、その代表の監督だったら、北京五輪も、2010年の南アフリカ、2014年のワールドカップを見据えた強化の一環でしかない。よって、ワールドカップイヤーの06年に行われるアジア大会U-23代表として挑む。
今、そのメンバーを選べとなれば、多分この20人を選ぶ*8
GK 西川周作川島永嗣
DF 栗原勇蔵徳永悠平角田誠河本裕之坪内秀介水本裕貴
MF 菊地直哉今野泰幸増田誓志谷口博之船谷圭祐成岡翔家長昭博梶山陽平
FW 坂田大輔平山相太前田俊介カレン・ロバート
85年組は、83年組と比べても能力的には高いものがあると思う。しかし、守りに関しては経験がモノを言うだけに、所属クラブで主力級の選手は決して多くない。DFに関しては83年組が中心になるだろう。
また、83年組も、馬場や小林大悟など所属クラブでレギュラークラスの選手も増えており、タレントレベルが大きく落ちているわけでもないと思う。この年代はアジアユース準優勝、ワールドユースでもベスト8と成績だけでは85年組を上回っている。U-17世界選手権にも出場しているのだから。
黄金世代と呼ばれる79年組*9がキャリアのピークを迎える06年のドイツワールドカップ以降に不安を抱いているも少なくないだけに、若い世代の強化というのも重要な要素である。行き当たりばったりな方針はいい加減に辞めて欲しいものだけど…。

*1:77〜80年生まれ

*2:85年以降に生まれた選手達

*3:勿論、選手のプレースタイルにより若干の変更はする

*4:2002年当時はU-19代表

*5:最終的にはアテネ五輪代表のレギュラーになり、今ではA代表に相応しいレベルに成長している

*6:最終的にア永田は、ワールドユースでは控えだった

*7:といっても、違う戦術を使う人物はパス

*8:02年のアジア大会の登録枠は20人だった

*9:小野、高原、本山、稲本、小笠原etc