クロアチア

クロアチア代表は、フランスワールドカップの時期が史上最高のチームだと思う。ボバン、スーケル、アサノビッチ、プロシネツキなどの好タレントが揃い、ワールドカップ3位という好成績を残した。あれから8年、もうその頃のメンバーはほとんどが現役を退き、今のクロアチアは当時と比べたら怖くはないという意見もある。
しかし、俺はそんなことはないと思っている。まず、今のクロアチアは堅守速攻がベース。タレント力では確かに8年前の方が高かったが、組織力の面では、今のクロアチアが上だと思う。タイプの異なるサッカーをしていたので、純粋にどっちが怖いかの判断は難しい気がする。
それと、今と過去のクロアチア代表でどっちが怖いかではなく、大事なのは、クロアチアに対する対策が出来ているかというところにある。例え、8年前ほどの怖さがないにしても、日本にとっては十分に怖いチームであるのは間違いないのだから。
サイドのスルナとバビッチ、トップ下のクラニツァール、高さのあるDF陣や大型FWプルソに、速さのあるオリッチなど、侮れない選手は多くいる。
両サイドの攻防で加地と三都主は優位に立てるのか? DF陣は190近いプルソに競り勝てるのか? トゥドールやシムニッチ等長身選手が多い守備陣も、競り勝つのは至難の技。日本からすれば十分怖い要素は揃っている。素直に楽観出きる相手ではないね。
では、クロアチアをどう攻略すべきか、やはり、前線とDFとの距離をコンパクトに保ち、運動量を多くしてプレスを厳しくかけるべきだと思う。日本の勤勉さで粘り強く対応し、パスワークで崩していく展開が出来れば。
システムとしては、4バックよりも3バックが望ましい。攻略の重要な要素の1つとして、サイドでの攻防で優位に立つことがあると思っているのだが、サイドハーフを置かない日本のシステムでは、サイドでの鍵を握るのはサイドバックになる。なので、サイドでの攻防で優位に立つためには、比較的高いポジショニングがとれる3バックが望ましいと思っている*1。加地も三都主も守備が巧くないので尚更。スルナ、バビッチを守備で抑えるのではなく、攻撃的に行って相手の攻撃参加を抑えるようにすればよいと思う。
クロアチアのDF陣は高さがあるので、無闇に放りこむのは得策ではない。日本の選手達が高さでは優位に立つのは難しいと思うので、機動力で勝負。得点力では不安だが、柳沢や大黒の起用が望ましいか。
それと、堅守速攻が武器のチームはプレスも厳しいので、少ないボールタッチで崩す必要がある。ボールホルダーに対するフォローが出来ないことにならないように…。

日本は、陣形が間延びし、好守共に高さがなく、サイドの守備が手薄*2と相性は悪そう。どうするの、ジーコさん?

*1:4バックだと、サイドバックが裏を取られてもCBはフォローし難いが、3バックだとCBが3人いるため、カバーに行きやすい

*2:攻撃面でも優位になれるかは謎