かりゆしvs tricoFC

ヴォルカに勝ったtricoFCがかりゆしとならどうなのか?と気になって見てみたら、4-1と差がついての勝利。内容も要所を抑えての完勝ともとれる試合だった。ヴォルカの試合運びと比較しても、かなりの差を感じる。


個人的に思っているヴォルカの敗因としては、
(1)スタミナが切れた
(2)流れが良い時間帯に追加点を奪えなかった
(3)攻撃が一本調子
(4)守備陣の集中力低下
(5)最初から最後までプレスをかけようとしていた
(6)監督のゲームを読む力のなさ
だと思っているが、(6)に関しては、かりゆしの試合をコンスタントに見れていないので、判断し兼ねるので対象外とするが、かりゆしの選手達は
(1)最後まで運動量が落ちなかった
(2)チャンスをしっかりとモノにした
(3)攻撃に緩急をつけていた
(4)守備陣が最後まで集中していた*1
(5)プレスを必要以上にかけず、FWが引いた状態でコンパクトに保ち、守備ブロックを作って人数をかけて守っていた。プレスはタイミングを見てかけていた。
まあ、この試合運びだと、監督のゲームを読む力なんて把握しようがないけど、大幅な修正点など必要ないし。そういや、選手交代したっけ? したはずなんだけどな。出てた選手を思い出すと、12人いるわけだし。誰と誰が代わったのかが思いだせん…。多分藤田がoutで誰かがinなんだけど、誰がinなのかが思いだせん(汗)


GKが照喜名、DFが堀、長尾、野沢、村田でMFが宮川、土屋、森戸、木島でFWは亀崎と中川。これが後半のメンバー。前半は藤田が出ていた。中盤の構成がどうだったか…。そろそろ眼鏡の度が怪しくなってきたな。あろ記憶力も(爆)。というか速報に気を取られすぎだな。もう速報やめようか…。


それと、かりゆしはこの大会に懸けるという意気込みが強かったのではないだろうか?


後半のキックオフのとき、中川・亀崎の2人はボールに頭をつけて祈りというか、気合を入れるというか、カズがよく代表戦のときにしてるようなことをしてたし、その中川は後半に退場してしまうのだけど、その後、森戸が足を攣ってピッチの外に出たんだけど、森戸のケアをしにきて、その時、キャプテンの村田に対し、「ごめん」と謝っていた。(多分、退場してしまったことを)んで、森戸の治療が済んでピッチに戻ろうとしたときは、中川に向かって拳をあげて「お前*2の分まで頑張る」とかそんな感じの意思表示をしていた。熱いチームだった。


  • tricoFCについて
    かりゆしの強かさに負けた感じだが、力がないわけではないし、運動量もあり、個々の能力に関しては、Kyuリーグでもそこそこやれる力はあると思う*3。敗因は、立ち上がりに守備陣が不安定だったこと。


    マークがルーズだったし、中盤の寄せもいまひとつ。2列目飛び出しに対するケアは未熟。ヴォルカの拙い試合運びのおかげで昨日は勝ったけれど、要所を締めたかりゆし相手では挽回できず。

    3失点目当りから、気持ちも切れていたのかもしれない。かりゆしの焦らし戦法にイラツキ気味。攻撃は単調な放りこみに終始した。


    運動量はかりゆしに負けていなかったし、個々の能力も劣ってはいなかったのだから、闘い方が悪かったとしか言いようがない。立ち上がりの守備もそうだし、攻撃もピッチを広く使えば、無駄なボールタッチもそんなに多くなかったし、良いドリブルの出来るFWもいたわけだし、良い攻撃は出来そうだったのだが…。逆サイドがドフリーなのに、サイドチェンジをせず、ただ前に放りこむシーンもあった。パワープレーをするにも、中から前に放るよりも、サイドから放ったほうがまだ中も合わせ易いし、視野が狭いと感じる部分も。まあ、まだいろんな意味で若いかな*4


    近いうちにKyuリーグに上がってくるだろう。そうなったら、面白い存在になる。V・ファーレン長崎やNW北九州のようなJリーグ入りを目指して力を入れているようなクラブとの対戦となると勝てるかは微妙なところだけど、企業のサッカー部のようななかなか練習できる環境が整っていないチームであれば、走り勝つかもしれんね。


    かりゆし-tricoの前の新日鐵-重工は後半は暑さにやられてグダグダになってただけに、立ち上がりの守備陣の不安定さを無くせば勝てそうな感じもする*5。 まあ、重工には勝てるかも。



  • 追記
    南日本新聞に載っていた恒松TDのコメント

    今までも勝ちゲームを落としてきた。リード場面での試合の組み立てなど、まだまだ足りないところがある。

    何か他人事みたいな感じですけど、監督はオメェだろうが
    だったら、リードしている時の戦い方を指示しろや、選手交代を含めた采配が下手だから負けたんじゃないのかよ…*6
    選手交代にしても、同じポジションの交代やボランチを下げてFW投入くらいか。FWをただ出せばいいというわけではないし、ヴォルカのスタイルは、中盤の貢献が欠かせないのに、枚数削ってどうするんだか。パワープレーならまだしも、別にパワープレーをしているわけではないし。点が欲しい時は、終盤であれば、守備の枚数を削るのは妥当な選択だとは思うが、それだったらDFを削れ。諏訪園選手とボランチを組む永田or城本、リーグ序盤では盛田の3選手のプレーを見ていると、中盤で上下動を繰り返し、好守に渡って奮闘しているという印象。パワープレーを敢行しない限りはピッチにいないといけない選手。その選手を下げれば、DFとFWの間がスカスカになって(運動量低下によるプレスの効果が薄れるとはいえ)、中盤の守備力低下で攻撃をほとんどDFで防がないといけない展開になり、DF集中力低下→マークがルーズな状態なので、まあ、数的不利も手伝ってフリーで打たれるだろうな。そんなんだったら、DFの誰かを下げてカウンターを中盤で食いとめることに懸けるほうがまだ得策だと思うが…。

    *1:たまにパスミスしていたけれど、マークもしっかりとしていたし、カバーはしっかりとしていたと思う

    *2:中川の方が年上だけどw

    *3:専門学校なので、年によって力の優劣があるだろうけど

    *4:出来て2年目だし、監督も指導者としてのキャリアは浅い

    *5:というか、去年天皇杯予選で勝ったんだっけ?

    *6:全部監督のせいにしてはいけないけど、ピッチで劣勢を強いられている時に、試合を眺めるだけではなく、それに対する指示を出すとかしてなかったし