小野のJリーグ復帰を考える

小野がレッズに戻ってきたことについて、否定的な意見があり、小野にオファーを出したレッズに対して「何考えてるんだ」と怒りながら喋ってた香具師を電車で見かけた。
要はフェイエノールトでレギュラーとしてプレーしていた小野は今更レベルの低いJリーグに戻ってきてどうするの? 3大リーグでも通用するかもしれない才能を無駄にするな!ってところかな。
ちょっと語弊があるかもしれないけど、こんなこと思ってる人いるかもしれんね。
でも、これはしょうがないこと。小野はフェイエノールトに移籍したのは01‐02シーズンの開幕前。もう約5年前のこと。オランダのクラブは、基本的に選手を育ててトップリーグに売るスタイルなので、クラブ側も小野はそろそろ売却したかったはず*1。また、小野自身の度重なる怪我もあり、今シーズンは小野不在でもやっていける状態になっている。売るなら今のうちなのだ。中田英寿の所属するボルトンへの移籍の話もあったが、結局交渉はまとまらず、あとオファーを出したクラブはレッズのみだったのだと思う。だから、レッズに復帰したのだろう。
それに、代表のことも考えると、試合に出れる環境にいたほうが良い。小野は、度重なる怪我により、代表のレギュラーの座が安泰ではなくなった。ボランチのポジションは、有能な選手が多く、小野不在時でも大幅に戦力が落ちることはない。代表の一員として、ワールドカップのピッチに立ちたいならば、レギュラーかどうか怪しいフェイエにいるよりもレギュラーとして使われる可能性の高いレッズでプレーした方がまだ良い。小野ほどの選手であれば、またアピールして海外移籍も果たせないことはないしね。

*1:そもそも、加入当初の主力選手、トマソン、ボスフェルト、ファン・ホーイドンク、カルーなどは皆クラブを離れている。近年、5年近くもクラブに残った主力選手は珍しい