フィンランド戦雑感

スタメン
GK 川口
DF 坪井、宮本、中澤
MF 加地、小野、福西、村井、小笠原
FW 巻、久保

交代
71分 寿人→巻、三都主→村井
75分 駒野→加地
84分 本山→久保

得点
48分 久保
57分 小笠原

警告(b)、退場(s)
84分 小野(b)


前半の展開
相手はベストメンバーではない*1ため、日本優性の展開。中盤でボールを持つことは出来た。ただし、相手が自陣に引き気味だったので、数的不利の状況が出来やすく、巧く繋いで崩すことは出来ていなかった。裏のスペースに飛び出した場面では、可能性は感じたが、フォローが遅く、中へ折り返しても数的不利及び高さで負けていたのでシュートは打てず。
スペースへ加地や久保が飛び出せてはいたけれど、完全に翻弄した形ではなかったため、相手はすぐに追いつけた。上背のある選手が多く、その分リーチも長いからクロスが相手に当たってしまうシーンもあった。
平均身長も相手が高く、コーナーキックになってもチャンスに感じなかったし(苦笑)
守備に関しては、チェイシングはしていたし、奪われた後の寄せは良かった。全体的に前に前にという意識は感じた。欲を言えば、相手がハーフウェイラインよりちょっと前でボールを持っているときに、DFラインを上げて欲しかった*2。相手は長身の選手が多く、日本は中澤を除くと高さに不安がある。なので、相手の長身選手を極力ゴール前から避けさせたいので、ズルズルと引いてはダメ。本番はあれより強力な長身FW*3と対峙せねばならないのだから、あの守り方は頂けないね。
前半0‐0。アメリカ戦と比べると良くなっている。ただ、アメリカよりも力の落ちる相手だから当然なんだけど。



後半の展開
後半は、フィンランドのペースがやや落ちてきた。中盤で細かく繋げるようになり、サイドからもいい形で攻めれるようになった。先取点はリスタートを早め、スペースに小笠原が飛び出して絶妙な位置に送り、久保が飛び出して左足で決めたもの。その前の段階で、セカンドボールは拾えてたし、相手を揺さぶって崩せていた。相手のペースが落ちたときにゴールを奪えたのは良い。
前半と比べても、フィンランドの動きは落ちていた。小野とのパス交換から福西がスペースに飛び出した動きなど、ボランチの選手の位置が高めになっていたし、サイドからの展開も冴えていた。それでもシュートの少なさには不満はあるけれど…。



総括
アメリカ戦と比べれば当然だけど良かった。ゴールこそなかったものの、巻の献身的なプレーは久保の動き出しの良さを引き出せたし、良いアピールとなった。村井も、左サイドから良い飛び出しを見せていた*4。プレーの時間に差はあれど、三都主と代わった後は、左サイドの攻撃はそこまで脅威ではなかった*5。判断力は村井のほうが上。これを機にジーコは村井と三都主の序列を考え直してほしいけれど*6
相手のレベルを考えると、合格点ギリギリってとこかな。

*1:ヒーピア、フォーセル、リトマネン等は不在

*2:というか、上げろ

*3:プルソ、ビドゥカなど。アドリアーノも長身

*4:クロスの精度はもういまひとつだった。Jリーグではもっと良いクロスを出してた

*5:速いボールを出すよう心がけていた村井に対し、三都主のクロスや山なりでそんなに威力も大したものではなかった。高さのある相手DFに対しては、予測しやすい山なりのボールよりも速い低いボールが望ましい。

*6:でも、途中から三都主を出したのって、序列は崩さないというメッセージのにも見えたし、序列は変わらないかなぁ…