インド戦雑感

相手が弱いので"攻撃の形"が重要。でも、その形は良かったとはいえない。
どうでもいいが、集客が見込めない代表戦は、キャパの狭いスタジアムでもいいのでは? それか、Jリーグクラブのない地方でするとか。
俺が小3か4だったころ、当時のU-20代表が鴨池で親善試合をしたころがあった*1が、今は、ユース年代でも地方で親善試合をしなくなった*2。ビッグイベントとなると、関東や関西が主になっている。それはしょうがない部分はあるんだろうけど、たまには地方でして欲しいな。

本題
この試合で大事なのは、さきにも述べたけど、"攻撃の形"と"時間帯"
では、この試合に合格点を与えられるかそれを検証してみよう。

1点目
前半32分、DFのクリアミスを小野が拾って冷静に流し込む。相手のミスをチャンスに結ぶことは悪いことではない。

2点目
後半12分、右サイドに展開して、加地が中央へ持っていき、小野はパス。小野は、反転して走りこんでいた長谷部にパス。長谷部の放ったシュートが巻に当たって入る。
流れは悪くないけど、強豪相手だと、プレスが厳しいと思うので、球離れはもっと早いほうがいい。

3点目
後半22分、コーナーキックを福西が頭で決める。インドは高さのあるチームではないので、ワールドカップ本番に向けて参考になるようなゴールではない。ただ、セットプレーでの得点率はもっと上げたほうがいい。

4点目
後半33分、寿人と久保がワン・ツーで抜け出し、GKの動きを見て久保が冷静に流し込む。
ダイレクトプレー&スペースへの走りこみでいい流れだった。球離れを早くすることとスペースへの走りこみは、相手が強豪だろうと、翻弄できるパターンだけに、これは良いゴールだった。

5点目
後半37分、相手のクリアを加地がダイレクトで前に返し、それをペナルティエリア付近にいた寿人が素早く反転して相手を振り切り、左足で決める。
寿人のプレーが強豪相手に通じるのかは未知数だけど、クリアをダイレクトで前に返して、それを無駄に持たずに*3持っていったのは良い判断だったと思う。何より、厳しくなかったけど、相手DFのパス回しに寄せていった結果、相手が少しもたつき、クリアが不充分になったわけで、その部分は評価出来る。

6点目
後半44分、ちょこまかと繋いで、ゴール前で小笠原がGKと1対1に近い状態になり、引きつけて右へ送る、走りこんできた福西はスルーしたけど、ファーサイドにいた久保が左足で決める。
これは、実力差がないと出来ないようなゴール。ワールドカップ本番でやってのけたら感動するね。

総括
ゴールの形としては、相手のレベルを考えると不充分。最低でも強い相手にでも通じる点の取り方を6回してほしいところだ。


続いてゴールを決めた時間帯をについて
1点目と2点目はまだ相手の運動量と集中力が落ちていない時間帯、残りのゴールは相手に疲れが見えた時間帯。集中力も確実に落ちていた。
相手のレベル差を考えると、運動量と集中力が十分な時間に2点しか取れていないのは問題。強引にゴールをこじ開けることすら出来ていない。実力差のある試合というのは、相手の疲労は関係なく、ゴールを奪えるもの*4。なのに、点がわずか2点というのは、インドが以前*5よりも良くなっていたけれど、それでも、差が大きく縮まったわけではないのだから*6、日本の攻撃力に不安を感じる。

*1:川口がGKだった

*2:アテネ五輪代表が国分でサンガと練習試合をしたことはあったけど

*3:というか、反転する動きだけで相手を振りきった

*4:ブラジルvsUAEとか

*5:ホームで7‐0で勝ったW杯1次予選

*6:縮まっていたら6点も取れない