ジーコ飛ばしてるねぇ

参照:ジーコ監督がトルコで酷評、窮地に−失点多く「戦術ない」(SANSPO.COM)

サッカーのトルコ1部リーグ、フェネルバフチェの監督となったジーコ前日本代表監督が窮地に立たされている。リーグ戦6試合を終えて、4勝1分け1敗、勝ち点13で2位につける。リーグ最多の16得点で失点6。数字だけを見れば、新監督として上々の成績だ。だが、地元メディアに「更迭すべきだ」と酷評されている。

その理由は試合内容が悪いため。地元メディアは「戦術のない監督」「退屈極まりない試合」「1980年代のサッカー」「チームとしてのプレーがない」と批判する。

日本代表監督時代を思い出せばこうなることは予測出来たこと。別に驚かない。代表監督時代の反省を活かせてるのかそうでないかはフェネルバフチェの試合を見てないし、トルコの情報も得ていないために解らないが。

一番の問題は守備だ。ジーコ監督は攻撃サッカーを掲げる。日刊紙「ミリエト」とのインタビューで「わたしのチームで守備に対する考えを見ることは難しい。不可能だ。勝つためにまずゴールが必要。失点はセットプレーからで、守備をしないからではない」と自身のサッカー論を述べた。

ジーコは日本代表監督時代もCBを除くフィールドプレーヤーには攻撃に貢献出来る選手を呼んでいた。明神や服部(磐田)など守備に定評のある選手も呼ばれてはいたが、服部は名波がベネチアにいた頃はプレースキックも蹴ってたし、サイドバックで起用されてたときにはオーバーラップも欠かさずしていた。攻撃への貢献度は0ではない。
明神もトルシエ監督時代にはミドルシュートを打つなど、攻撃の貢献度はそこそこあった。まあ、明神は1度も使われなかったが、やはり攻撃への貢献度が低すぎることが原因ではないかと。
03年には欧州遠征でチュニジアルーマニアと親善試合をしたときも、当時の海外組を召集をしたものの、戸田だけは呼ばれなかった。コンスタントに試合に出ていなかったが、それは川口や廣山もだ。でも、呼ばれなかったというのは、守備専業の選手であり、攻撃への貢献が期待出来ないと判断したのだろう。今野も呼ばれるようになったのは、攻撃力が増してからだった*1し。

2試合で5失点した8月の欧州チャンピオンズリーグ最終予選のディナモ・キエフウクライナ)戦後は、遅れていた補強も行い、望むメンバーがそろった。だが、それ以降も無失点で終えた試合はない。

これは深刻な問題だと思うよ。ジーコは「失点はセットプレーからだ」と言っているけど、「セットプレーからの失点=守備が崩壊してない」ではない。
ボールばかり見てマークに対してルーズだった05年のヴェルディは、コーナーキックからでもフリーでシュートを打たれて失点を喫していたこともあったが、あのときのヴェルディはビックリするくらいマークがルーズだった。
それに、フリーキックなんかでも崩されてファウルで止めて得られたフリーキックで失点するのは、守備がルーズになってしまったものでもある。それに、俺の持論だけど、そういった部分でも失点を許さなくてはじめて守備をしてると言えるんだが。

14日の欧州連盟(UEFA)カップ1回戦第1戦で今季1部に昇格したランダース(デンマーク)に失点したことでくすぶっていた批判に火がついた。試合は2-1と辛勝し、28日にアウエーで第2戦を行う。

これは、日本がW杯1次予選でアウェーのシンガポールに苦戦の末の勝利*2したのと似たようなもんか?
あの試合は酷かった…。あの試合を最後に俺はジーコを支持しなくなった*3

欧州での成功をクラブ創立100周年の目標とするフェネルバフチェ。クラブ幹部はジーコ監督更迭を否定するが、結果によっては去就に影響が出るのは間違いない。

これは解雇した方がいいかもね。そもそもジーコを就任させたことが間違い。まあ、ブラジル人選手のコネクションは出来たけれど、肝心の監督としての能力が×だからねぇ…。それだったら別の役職で呼べばいいわけだし。
クラブ側は更迭を否定しているのは、JFAのあのお方と被る(苦笑)。このままではワールドカップ本番での日本代表の二の舞になりかねないので、クラブ側は早く決断をした方が良いね。ジーコ解任の。

*1:あの頃は国内組のみの召集&コンディション不良の選手もいたために欠員が出てしょうがなく呼んだようなものだけど、別に今野でなくてもいいわけだ。それでも今野を呼んだというのはそれだけの活躍をしていたのと、攻撃でも貢献出来ると判断したかだろう。

*2:2-1

*3:その前は支持してたのではなく、代表監督として相応しいかの見極め段階だった